銀河鉄道の夜

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父親が家におらず、病気の母をもつジョバンニは、朝も放課後も仕事でいそがしく、学校の授業がねむくて集中できない。級友の多くはジョバンニをばかにしてからかうが、カムパネルラだけはジョバンニに同情を寄せ、気の毒に思っている。学校が終わって級友たちが銀河のお祭りにでかけるのを横目に、ジョバンニはいつものように仕事場へ向かい、その後、母親のために牛乳を受け取りにいく。牧場の裏の丘で寝転んでいるうち、気がつくと小さな列車の座席にカムパネルラとともに座っている。カムパネルラと列車に乗って夜の銀河をめぐっていくが、とつぜん、かたわらにいたはずのカムパネルラが姿を消したことに気づく。あたりの景色はいつの間にかもとの丘の上に変わっていて、カムパネルラが川でおぼれたことを知らされ、彼がすでに死んでしまったことを悟るのであった。

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